茜

ゾンビ・ガールの茜のレビュー・感想・評価

ゾンビ・ガール(2014年製作の映画)
4.0
ジョー・ダンテ監督に釣られて鑑賞。

死んだ彼女がゾンビになって蘇ってくるというテーマは以前観たライフ・アフター・ベスを彷彿とさせる感じで、しかもどちらも2014年の映画だった。
私はライフ・アフター・ベスのベスは凄く好きだったんだけど、こちらの彼女は嫌いなタイプなので全く同情出来なかった。
そりゃ自我を押し付けすぎて相手の気持ちを顧みない人よりも、趣味の合う楽しい女の子の方がいいよねって思うから主人公の即乗り換えも大いに共感。
「バカは死ななきゃ治らない」っていう言葉があるけど、死んでも彼女の根本的な性格は変わってない辺り、その言葉は嘘かもしれん。

ゾンビものだけど、コメディーチックだから全然怖くなくて寧ろ笑えるし、最後に元カノゾンビが主人公を殺そうとして揉み合いになるシーンのBGMで軽快なポップスが流れるセンスとか最高。
ホラー映画オマージュは自分が無知識なのでよく分からなかったけど、主人公の働くホラーショップ「ブラッディ・メアリー」とか今カノのお店「アイ・スクリーム」とか、そういう細かいセンスもベタで好き。

おじさんどころかおじいさんと呼ばれる年齢で、こういう映画を全力で撮っちゃう監督、めっちゃ楽しそうで素敵だ…。
茜