恋愛群像劇。難なく上手くいったら物語にならないので、当然すれ違うのですが…。
あれこれ考えながら見たけど「恋愛しようよ!」ということでOK!ではないかと。いろいろあるかもしれないけど、素直に自分の気持ち伝えようよ、と。
全体として静かに流れつつも、時々笑っちゃうシーンが出てくる。「ダメだろ!」と観客が思っていることを、演者は悪びれる様子なく「えっ、ダメなの? 好きなんだからしょうがないじゃん」と真顔。「いやいや、ダメでしょ!」(笑)。
はじめに出てくる「善意のベンチ(いす?)」。押し付けがましい名前に嫌悪感を抱いたけど、やはり意味があったのね、と。しかし、脇役かな。
あと、やはり、男性よりも女性の方が強いなあと。この物語での主導権は女性。現実でも、そうなのかも。恋愛経験が極めて乏しいのでよくわからないけど。(男性が主導権の恋愛作品ってあるのかしら?)
相手の気持ちを真剣に考えることなく、自分の気持ちを抑えることで解決しようとする男たち。そんな彼らに突き刺さる女性からの熱い言葉。そんな女性のおかげで、先行きの青春物語を匂わせつつも、なんとなくハッピーエンドっぽく終了。
やはり女性の言葉が突き刺さるけど、ハッピーには終わらない映画『ハッピーアワー』の方がオジサン的にはリアリティがあるけど、若い人にはこの映画の方がリアリティがあるかも。