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ワイルド・スピード ICE BREAKの小のレビュー・感想・評価

4.2
迫力映像を観る映画だと思っていたので、3DIMAXで鑑賞。「ワイルド・スピード」シリーズ、まったく知りません。でも問題なく、かなり楽しめた。

冒頭のキューバの街を舞台とした暴走レースからして、リアリティなど期待するなと言わんばかりのハチャメチャぶりで笑っちゃう。こういうの嫌いじゃない。

そもそもありえないでしょ、超適当そうに見えるチューニング、限界を超えてなお衰えないマシン、カッコイイ車庫入れみたいな決着、猛スピードの車から飛び降りて平気なドライバー。

この時点で、この映画はあらゆるツッコミどころを受け入れ、ノリを楽しもうと決めた。

「ファミリー」が何なのか良くわからないけど、知らなくてもオッケー。世界危機の原因が、世界をひざまずかせたいという一人の女性の野心というのもアリ(もっと深い理由があったかもしれないけれど、どうでもいいかな)。

敵味方入り乱れるけれど、要するに「ファミリー」よりも、一般的な意味でのファミリー(家族)が大事で、それを守ることが行動原理の人達の集まり。ファミリーのためなら「ファミリー」の敵になったり味方になったり、という感じかな。そういう意味では一貫していてわかりやすい。

ド派手なカーアクションはもちろん、腕力勝負の格闘シーンもなかなかの見ごたえ。車をまるでおもちゃみたいに操り、計画通りに進行していく悪事。SFの世界に出てくるような武器を使い一国の軍事施設を軽々突破、そして圧巻の原子力潜水艦との氷上バトル。「真似しないでください」のエンドクレジットに、「しねーよ(笑)」と。

期待に違わないノリノリの展開。観客を終始スゲーと思わせることが生命線のシリーズとみた。次回作はどこを走り何と戦うのだろう、と期待せずにはいられない。
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