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ハーモニーのneroのレビュー・感想・評価

ハーモニー(2015年製作の映画)
2.0
Project Itohの第2弾。感情・意識までをコントロールしようとする究極の"調和(ハーモニーね)"管理社会ディストピアと百合の合わせ技SF? 
悪くはない・・・んだけど。なんだが印象が浅い。制作側の理解不足・力量不足じゃないんかな。

タイトルの本来の表記は "<harmony/>" etml=emotional text markup language だそうだ。 あちこちでタグが飛び交い、メカ表現も合わせて、画面全体の情報量の多さはスゴイ。これはCGアニメならではなんだろうと実感した。
ただ、人物の作画が追いついていない。人物以外の映像がCGを上手く使っているだけに余計違和感が拭えない。メカとか東京のビル群とかバグダットのテキスタイルとか、ハードも背景も、表現・作画とも見事だし、アクションも悪く無いのに、ヒト(特にメインの女3人)に至っては・・・、プロポーションが背景世界とかけ離れすぎているし、ウォッチミーの手術痕が首の皮膚にちゃんと乗ってないのは興ざめだ。サイズもばらついていた。こういうところこそCGできちんと制御するべきだろう。

それと、ミアハの性格付けは、設定から全く逆のように感じた。PTSDの結果のぶっ飛びキャラに設定されているようだが、映画としては、大人っぽいアルト系の声質で、無感情系のキャラのほうが合ってたような気がする。
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