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ドクター・ドリトルのneroのレビュー・感想・評価

ドクター・ドリトル(2020年製作の映画)
2.0
IMAXで見たが映像は実に大したものだった。登場する動物達も動きは滑らかだし毛並みもきれい。クジラのジャンプも迫力たっぷりだったが・・・それだけだな。
ロバートダウニーJrだって悪くはないんだよ。出だしがあまりも小汚かったんでちょっと引いたけど。で、ストーリーといえば、ケンボージュツスー、ヨクフカニンゲンのインボードラマ。自分としては残念ながらコレを『ドリトル先生映画』というカテゴリーには入れたくない。

子供の頃に見た、リチャード・フライシャー/レックス・ハリソン版「ドリトル先生不思議な旅」があまりにも原作イメージそのままだったからだろうか。原作数作をミックスししたドリトル先生一行の冒険譚は、荒唐無稽だからこそミュージカルという形式が活きていた。着ぐるみ動物やコマ撮り操演で描写される世界観は実に豊かで、全編に流れる歌と踊りとともに冒険とファンタジーに浸ることができた。今調べると興行成績は良くなかった、どころか惨敗だったんだねえ。好きだったんだがなあ。

今回のリメイクも、ミュージカルではないにしても、勝手にあの方向なんだろうと思いこんでいた。原作にはまだたくさんネタがあるからね。とはいうものの読者それぞれに思い入れのある児童文学の映像化はやはり難しい。特に今の技術でリメイクするのは諸刃の刃。実写+CGでは下手するとモンスターやクリーチャーだらけになりかねないし、いっそライカあたりでコマ撮りとかの方がいいのかもしれない。これに懲りずにまた挑戦してほしい。

ナニ? エディ・マーフィー? 忘れろ!! そんなものは無かった!
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