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ランボー ラスト・ブラッドのneroのレビュー・感想・評価

2.5
冒頭の牧場で前作を見ていないことに気づいた。なもんで少々的はずれな感想になっているかもしれない。まぁこんどこそ最後らしい。ラスト・ブラッドと銘打ってるし、やたら広報もリキ入っているようなのでちょっと期待。

うーーん、意外なほど評価が高いのは何故? 耐えて耐えて耐えてドーンと怒りを爆発させるというランボーテンプレとも言うべき展開はわかるが、どうにもシナリオが雑というか安っぽい。少なくとも戦場へのトラウマを背負った元戦士の葛藤などはほとんど汲み取れない。かといって私憤の復讐譚としてもボケボケだ。

娘ガブリエラとの交流描写が足りないので今ひとつ感情移入度が浅い。その辺を描いた上で、父親を徹底的にクズにして娘を絶望に叩き込むべき。娘を売るのは当然コイツで、ヤルことヤってもいいくらい。予告編では当然そーゆー展開なんだろうと感じた人は多いと思う。
中途半端なジャーナリストは不要。組織の情報収集ならあのオバサンでよかろうよ。どうせ問答無用の殲滅戦しか選択肢はないんだし。戦闘も、メキシコの街を舞台のコンクリートゲリラ戦7割+アリゾナに誘い込んでの最終決戦3割くらいの比率で良かったと思う。国境を超えて武器を大量に持ち込む訳にいかないんだから、見せ場はなんぼでも作れるはず。あ~んな武器潤沢で罠仕掛け放題って、ランボーらしくないよ。アウェイで戦ってナンボじゃないのかなあ。

大体敵の田舎ギャングが頭悪すぎる。相手のフィールドで誘われるまま地下トンネルへ全員ホイホイって、バカなの? ねえ、バカなの?? あれはガソリンでも流し込んで炎攻めとかでしょ! ひたすら殺し方のヴァリエーションしか描いてないし、コメディかと思ったよ。 
まあ、ラストシーンは矢吹ジョーの最後の姿にも重なってホロリとはしました。 
さらばRAMBO! 第一作ラストシーンのほろ苦さが好きだった。
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