nero

レイニーデイ・イン・ニューヨークのneroのレビュー・感想・評価

3.0
女性恐怖症のくせに女好きウッディ・アレンのセレブ青春ハナモチなららんらやってられねーぜ編。

そういえば去年カーライルのドキュメンタリー映画やってたなあ。あまりにもセレブ感丸出しでスルーしたけど。本作でもカーライルだピエールだと、世界には5つ星しかないかの如く・・・チェンの一家が住んでるのはプラザかい? カーライルにはウッディ・アレン本人がレギュラーバンドのメンバーとして定期的に出演してるらしい。本作でもギャツビーがカーライルのバーでピアノを引くシーンがある。てっきり監督も出演かと思ったんだがなかったね。まぁ、あちこちにアレン本人を投影したキャラクターが配置されていて、結構な自虐を感じたりしちゃうのは狙ってるんだろうね。

エル・ファニングにアリゾナの田舎金持ち娘を当てたのは面白いが、ニューヨーカーの悪意しか感じないぞ(^^) まぁエルの田舎もんっぷりがお見事とも言えるけど。
ママの告白といい、アメリカ人のスノッブさ、上昇志向の強さにヒトコト言いたいんだろうなあ。最後もギャツビーはアシュレー振り散らかして雨のセントラルパークでニューヨーカー金持ち妹チェンとくっつく・・・でもこれはあのプロのお姉ちゃんと再会っていう方が好みだったりする。
美人と噂のエミリーお姉ちゃんが登場しなかったのは残念。

いかにも青春どまんなかの恋愛模様であるけれど、終わってみればやっぱりウッディ・アレン風味。50-60年代と言っても通りそうな展開にスマホの取り込み具合がなかなか絶妙。ちょっと時代感混乱しちゃうほど。今回も音楽が素晴らしかった。
nero

nero