michi

ボヴァリー夫人のmichiのネタバレレビュー・内容・結末

ボヴァリー夫人(2014年製作の映画)
-

このレビューはネタバレを含みます

フローベールの原作がおもしろかったから、映画はスッカスカに感じるのは仕方ない。映像美を楽しむ作品かな。
恋に恋する痛々しさや嘘を重ねて苦しくなっていく様子、金銭感覚ぎぶっ壊れて破滅していくどうしようもない哀れな話から、綺麗な部分だけ抽出して、壮絶なシーンは綺麗に脚色して、すっかりおとなしい『ボヴァリー夫人』になっていた。

全体的に言葉足らずで、ボヴァリー夫人のお買い物中毒映画という感じでした。どうして買いたがるのか、マルキからの手紙やエマがレオンに渡した手紙に何が書いていたのか、そもそもなんで結婚したのか、理解するのが難しかったように思います。私だけかもしれないけど。「お察しください」みたいな演出が苦手な私は、多分小説読んでなかったら完全に置いていかれてたと思う…。

ボヴァリーさんの家が素敵だった。フランスの田舎のお医者さんはあんなお家に住んでいたのね。
ヨンヴィルと比べてルーアンの騒々しさはまさに都会だし、古いフランスの街並みや暮らしが少しみられるのがおもしろい。
michi

michi