茜

ゼイラム2の茜のレビュー・感想・評価

ゼイラム2(1994年製作の映画)
4.5
ゼイラムを愛するファンに向けた雨宮監督からの盛大な贈り物。
この何とも言えない高揚感は前作を観てハマった人間じゃないと味わえないだろうなぁと思う。

再び地球にやってきた美人賞金稼ぎイリアのピンチを救ったのは、前作の強敵であるゼイラムが組み込まれた戦闘ロボットだった。
ストーリー自体は強引さが否めないし、設定もそこまで深く練りこまれている訳ではない。
ゼイラムが戦闘ロボットとなりイリアの前に現れるという展開にも特段の深い意味はないみたい。

でーーーーもーーーー、私みたいに前作を子供の心でワクワク楽しんだ人間にとっては最高のプレゼントでした。
強さと色気が増して更に綺麗になったイリア、ちょっとお茶目なボブ、相変わらず我々を賑やかに楽しませてくれる神谷のおっさんと鉄平、本作では兎みたいなお耳がちょっぴり可愛いゼイラム。
コイツらの楽しい再開が拝めるだけでファンにとっては最高のご褒美。
今や監督として活躍するSABUさんの憎み切れない悪役キャラや、イリヤとの2ショットが最高に可愛いワンコ(悲しいけど…)もいい味出してます。

造形や美術セットのかっこよさは勿論のこと、個人的にはイリア・神谷・鉄平3人の「なかなか会えそうで会えない」っていうもどかしいドラマがすっげー良かった。
ラストのイリアの一言で、こちらまで笑顔になれる多幸感。
本作を観て再び1を観たくなったし、多分1を観たら今度はまた2でニッコリしたくなるんだろうと思う。
きっと私は何回観てもワクワク出来るし童心で楽しめるだろうなー。やんちゃ映画の傑作。
茜