LoveAnimal14

神のゆらぎのLoveAnimal14のネタバレレビュー・内容・結末

神のゆらぎ(2014年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

「奇跡を待つことも 運命だとしたら」


共にエホバの証人であるナースと白血病のフィアンセ。
老いらくの不倫に興じるバーテンのおっさんとクローク係のおばはん。
仮面夫婦であるギャンブル依存夫とアル中妻。
取り返しのつかない過ちの代償としてドラッグの運び屋になった男。

それぞれの物語が過去と現在を往来しながら交錯していき墜落する運命にあるキューバ行きの機内へ向かう…。


各エピソードがそれぞれに進み、ほんの少しからみながらラストへ集約されていくさまは、なかなかの見応えがありました。

アル中妻の役は「マイ・マザー」のアンヌ・ドルヴァルさんでした。
エホバのナース役のマリリン・キャストンゲさん。初めて見る女優さんでしたが、お顔がめっちゃホームランでした💕
ああいう顔が、マジ大好き💕
大きな瞳からこぼれる涙が美しすぎます✨
そして、ドランちゃん。ジャケは思いっきりドランちゃんですが、けして主人公ではありません💦白血病を患うエホバの青年役。役者としてのみの出演です。すごくこの役をやりたかったらしいですが、どうなのよ…ドランちゃん?正直、可も不可もなかった印象だったけど?
あ!だけど、あらためて気づいたことがあります。ドランちゃんはすごく声がいい✨耳に優しく響くサプリメント💕


宗教というものに対してあれこれとやかく言うつもりはありません。それを信仰することでその人が幸せなら、それでいいことだと思います。
ただ、執拗に人を勧誘したりマネーがからんじゃったりしたら…それはダメ🙅‍♂️
信仰心は紛れもなく清いものであってほしい。

そもそも、神様っていますかね?
苦しいときだけの神頼み…って言葉もありますが…💦
ボクもなんかあれば地元の神社にちょいちょい参拝しております🙄
まあまあのお得意さまかもしれません。
何かを信じることで救われる気持ちがあるとしたら、そのこと自体が「神」という存在を作り上げてしまうのでしょうか?
まあ、なんにせよ信じる気持ちというものは尊いものだとは思いますけどね。

だけど、劇中でも描かれているエホバだと輸血ができないという事実。
自分の愛する人が病に冒されて輸血をしないと死んでしまうかもしれないというときにさえ、それを拒める宗教ってなんだ?
それで誰が幸せになれるんだ?
楽園ってなんだよ💦どう考えても命より大事なものなんてないだろう💦
…そんなふうにしか思えない。


ボクが結婚して間もない23歳の頃。ひとりで家にいると、赤ちゃんをおんぶしたエホバの女性が訪ねてきました。
その女性はキラキラした顔で、ひとしきりエホバの素晴らしさを熱く語り…最後に「もうすぐこの世界は滅びます。私たちの乗る舟だけが助かるのです。その舟で向かう楽園には怒りも苦しみも悲しみもなく、ただ楽しいことだけが待っています。さあ、その楽園にあなたもご一緒に!!」と、ボクに投げかけました。その間ずっと背中の赤ちゃんはゴホゴホ咳き込んでるし…💦

ボクは「楽しいことしかない楽園なんでしょ?ボクは遠慮します。辛いことや苦しいことがあるからこそ、楽しいことを素晴らしいと感じられるんだと思うんですよね。だから、ボクはその舟に乗らなくて大丈夫です。ボクは滅びてもいいから、どうぞあなたは助かってください。….て言うか、赤ちゃん大丈夫ですか?ずっと咳してますけど。楽園よりも、まず赤ちゃんをなんとかしてあげてください。」と返しました。

エホバの女性は「貴重なご意見をありがとうございました。」とだけ言い、帰っていきました。

あの取り憑かれたようなセリフを本心で言ってるのだとしたら、それはそれである意味すごいことだなって当時のボクは感心したものです💦


神を信じるか信じないかは、あなた次第です。…そういうこと?


運命なんてものはなく、奇跡は頑張った人にだけもたらされるご褒美みたいなもの💕
今、頑張っているボクらで奇跡を呼びこみましょう😆‼️
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