結婚しなければ動物同然。
そうやって、強制的に結婚を善とする社会。
今の社会も同じじゃないかな?
(前に見た『美人が婚活してみたら』と同じ…)
この映画の世界では「共通点」があれば結ばれると訴えかけており、
登場人物たちは無理に共通点を作っていく。
無理して相手に合わせ、付き合う様と一緒。
主人公はそこから逃げ出し、
独身主義のレジスタンスに入るが、
逆にそこでは自分と同じ近視の女性と恋に落ちる。
強制されることと反したことをしてしまうのは人間の性なのか…。
そうやって、悲劇のヒーロー如く主人公は奮闘する。
でも、その主人公がやっていく行動は結局独裁者と同じようになっていくから、
すげぇ痛く感じる…。
結局ロブスターになっちまったのでは?
価値観を強制される社会の無情さ、
でも、その中でもブレブレになる人間の虚しさ、
どちらともがとても動物的で、
悲しくなっていき、どこにこの気持ちを置いてくればいいのか…。
というのが、鑑賞後の感想。
でも、ブレブレになるのは自分もそうじゃんと鑑賞後何日か経って思い直す。
そう思うと、主人公はとても可愛いし、
共感をしてくる。
ブレブレになるからこそ、
反乱が起きないように社会は価値観を統一させたがる。
でも、それでもやはり反乱は起きる。
これまで世界がやってきた社会構造を描く。
中盤から反乱を起こしまくる主人公はとてもイキイキしてるし、
それはそれで楽しいだろうなと思う。
だから、社会から決められた価値観を従う動物よりは、
ブレブレだけど反乱をする動物の方が生きてる感あるから、いいよね?
そんな考え方の変化が訪れた。
そんな反社会的活動をするような危ないことはしませんので、
ご安心ください。
でも、ブレブレでも楽しく生きたいなそう思います。