ヨーク

アクアマンのヨークのレビュー・感想・評価

アクアマン(2018年製作の映画)
3.7
めっちゃ面白いノンストップ娯楽アクション大作だと思うし実際面白かったと思うんだけどとりあえずちょっと長いかなぁと最初に言っておきます。
なんか、長い。今ググったら上映時間は142分あるそうでまぁ大体の映画よりは長い。別につまんないから長く感じるとかじゃなくて実際に長尺な映画なわけです。で、上映時間は長いんですがやることは超王道といっていいような冒険アクションでSF風味もちょっとあるような贅沢な全部盛りって感じ。美味しいと美味しいを足せばもっと美味しくなるだろうというそういう感じ。カレーととんかつとハンバーグと唐揚げを全部入れちゃえみたいな。個人的にはそういうの結構好きです。好きですが、上述したようにこの映画の尺は長い。カレーととんかつとハンバーグと唐揚げを全部入れるならそれぞれの分量を小さくしてほしいんだけど全部が一人前の量で入っているような映画で、要するに何が言いたいかというとカロリーが高すぎるというか、かなり疲れる映画でした。
何か細かい設定とかは全部投げ捨てて今この画面が格好良くて映像が気持ち良ければそれでいいんだという超刹那的な最高のエンタメなんだけどそういうのは個人的には100分くらいでまとめてほしい。アクションとか冒険とか恋愛とか戦争とか親子とかそれだけで映画一本撮れるだろうという要素を盛りに盛ってくるんだけどそれらの要素が最終的に一つのテーマに美しく収斂していくとかいうことは特にない。大体投げっぱなしで終わる。まぁ詰め込み過ぎの欲張りセットだよなぁと思うんですがそれはそれとして面白いのは面白いんですよね。
あと尺が長すぎると言った舌の根が渇かないうちにこんなこと言うのもなんだけど、作中に登場する亜人系の種族の活躍はもっと見たかったな。海中には人型のアトランティス人とかお馴染みの人魚姿の人とか完全にモンスターな半魚人とかめっちゃ格好いい甲殻族とかいるんだけど人型のアトランティス人以外はほとんど出番がなかったのが凄く残念です。あの程度の出番ならいっそのこと甲殻族とか人魚は完全にオミットしてもっと尺を短くした方が良かったのでは思うほどに。いや甲殻族はこの映画で一番ビジュアル的にときめいた種族で大好きですけどね。あとビジュアル面ならアトランティス人のバトルスーツは東映特撮の風味があって最高でしたね。ブラックマンタのダサ格好良さとか素晴らしいです。
あと主人公のキャラも良かったな。ヒーロー然とした聖人君子じゃなくてその辺の港町にいそうなおっさんで。
アトランティスは一夜にして滅んだはずなのに何でアトランティス人は海中に適応してるんだよとかそういうのをツッコミ始めたらきりがないけどまぁこまけぇことはいいんだよ、槍さえあれば何とかなる、そういう映画でした。
面白かった。
あ、あとドルフ・ラングレンが何か珍しく特にアクションもなく腹に一物ある感じの王様役やってたのが何か新鮮でしたね。
ヨーク

ヨーク