YYamada

エベレスト3DのYYamadaのレビュー・感想・評価

エベレスト3D(2015年製作の映画)
3.5
【遭難してはいけない】
①世界最高峰 エベレスト

〈見処〉
①命の代償、史実に基づくストーリー
映像リアリティーが高い、山岳ムービーの代表作、史実に対し忠実に描写。
・1953年のエベレスト初登頂以降、未踏ルートの開拓が終わると商業登山隊の時代に。本作の舞台となる1996年、ニュージーランドの山岳ツアー会社が1人65,000ドルでエベレスト民間登頂隊を募集。代表のロブ・ホールを筆頭に、ガイド3名・顧客9名のアマチュア登山隊を結成。
・当時は規制がや事前調整の概念が薄く少、ルートの所々で複数の登山隊による「渋滞」が発生。
・加えて民間商業会社ゆえの「顧客を満足させたい」行動原理が不幸を招く。「人に納得させて諦めさせる」「自分の無謀な行動が他者に多大な迷惑をかける」ことのいずれかが徹底出来れば、惨事は避けられただろう。

②リアリティー高い山岳描写
・現地ロケ、スタジオテイクの区別がつかぬほど、リアリティーが高い特殊効果。
・デス・ゾーンで散り散りになった登山家たちの過酷な環境は、観ていて辛い。シチュエーションは異なるが、ジョシュ・ブローリン出演の『オンリー・ザ・ブレイブ』に通ずるところがある。

③豪華出演陣の共演
近年では『オーシャンズ8』『アベンジャーズ4』並の豪華布陣。
・ジェイソン・クラーク
 『ターミネーター・新起動』
・ジョシュ・ブローリン
 『アベンジャーズ・エンドゲーム』
・ロビン・ライト
 『ハウス・オブ・カード』
・エミリー・ワトソン
 『奇跡の海』
・キーラ・ナイトレイ
 『パイレーツ・オブ・カリビアン』
・サム・ワーシントン
 『アバター』
・ジェイク・ギレンホール
 『ナイトクローラー』

「山は怖い」を気づかせてくれる作品。そういえば、富士山クラスでも自然は怖かったな。
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