フジツカ座

湯を沸かすほどの熱い愛のフジツカ座のネタバレレビュー・内容・結末

湯を沸かすほどの熱い愛(2016年製作の映画)
4.8

このレビューはネタバレを含みます

この映画はぼくの見立てでは十中八九、ファンタジーです。もちろん、ポジティブな意味でです。


グッとくるシーンやセリフがとても多くて、こう、ワンピースみたいな映画だな〜って思いました(ゴムゴムのやつのほうです)
ワンピースも見せ所が上手くって『ドン!!』って、効果音が出るとことか、1ページ丸々使っちゃいますみたいなとことかあんな感じ(๑´ㅂ`๑)あの感じがこの映画には多々あります。そうかあ、じゃあ宮沢りえは海賊王になるのかあ。ルフィも赤色だもんなあ。なんて、無駄な事をフワフワと考えながら観てました。

(๑´ㅂ`๑)

その多々のうち想像を越えるものが2回くらいありました。そんなセリフあるいは行動を取るなんて1mmも思わなかった!!っていう『ドン!!』でした。

なのだけど、それがちゃーんと伏線の伏線の回収、もしくは新たな伏線になっていて(わー)って思いました。そういった意味で、とりとめのないさりげないシーンも、無駄や無意味なものが一切ない仕上がりになっているように感じました。巧かったと思います。

んで面白いのが、オダギリジョーが出演してる映画「奇跡」のセリフで「世の中のもの全部に意味があってみ?息苦しいで〜。」っていう無駄や無意味や余白の大切さを諭すシーンがあって、確かに本作はそれぞれに意味がしっかりと組み込まれててギュッギュってなってる映画だったから、見方を変えればすこしばかりのしんどさがあった気もします。


だけどね、むちゃくちゃいい映画だったと思います。

出演者みんないい顔してたし、これでもかってくらい泣けたし、さっき書いたけどグッとくるセリフいーっぱいありました。強引なとこもまあまああったけど、エンターテイメントの無礼講と都合よくそこは解釈していいんだろうとぼくは思えました。ラストもね。


最後に、Cook DoのCMの杉咲花ちゃんはもうね、ほんとにすごくよかったんだ(๑´ㅂ`๑)なんどもなんども我慢強く下くちびるを噛むんだけど、それを思い出しただけでじんときちゃう。上くちびるになってその下くちびるを包み込んであげたくなるくらいに。

フフフ。

ぐへへ。

(キモくないし!)
フジツカ座

フジツカ座