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シャザム!のYYamadaのレビュー・感想・評価

シャザム!(2019年製作の映画)
3.4
【DCエクステンデッド・ユニバース】
⑦シャザム!(2019)

◆登場ヒーロー
 シャザム!、スーパーマン(カメオ)
◆ヴェラン:
 Dr.シヴァナ
◆ミッション:
 Dr.シヴァナと「七つの大罪」の魔物の
 封印
 
〈見処〉
①DCユニバース発、
 ファミリー向けヒーロー映画
・『シャザム! 』は、2019年に製作され『DCエクステンデッド・ユニバース』第7作。
・本作の舞台は、現代の米国フィラデルフィア。身寄りがなく里親のもとを転々としてきた少年ビリーはある日、謎の魔術師からスーパーパワーを与えられ、ヒーロー「シャザム(SHAZAM)」に変身できるようになる。
・筋骨隆々で稲妻を発することができるが、外見は中年のシャザムに変身したビリーは、ヒーローオタクの悪友フレディと一緒にスーパーマン顔負けの力をあちこちで試してまわり、悪ノリ全開で遊んでいた。しかし、そんなビリーの前に、魔法の力を狙う科学者Dr.シヴァナが現れ、フレディの身に危険が及んでしまう。遊んでいる場合ではないと気付いたビリーは、ヒーローらしく戦うことを決意するが…(eiga.comより抜粋)。
・本作は、ライトな作風に路線変更を果たした『DCエクステンデッド・ユニバース』のファミリー向け作品として、シリーズ作品未鑑賞者でも楽しめる作品となっている。

②名なしのヒーロー「シャザム!」
・本作のヒーロー「シャザム!」は、1940年に米国フォーセットコミックスの発行する「ウィズ・コミックス」に「キャプテン・マーベル」のヒーロー名にて初登場。
・その後、そのキャラクター造形から「スーパーマンの盗作」とDCコミックスから訴えられ、1950年代に廃刊。
・復活となったのは、1970年代にDCコミックが版権を獲得してからであるが、この時点にて、競合のマーベル・コミックの商標登録を避けるため、『キャプテン・マーベル』の使用を避け『Shazam!』に改題された。
・Shazam!の名称は「S=ソロモンの知力」「H=ヘラクラスの強さ」「A=アトラスのスタミナ」「Z=ゼウスのパワー」「A=アキレスの勇気」「M=マーキューリーの飛行力」という6つの神の力を併せ持つことに由来しているが、本作では、色々なヒーローの名前で呼ばれていたのは、名なしのヒーローになりかけた経緯のオマージュによるもの。
・本作ラストシーンで登場するスーパーマンとも曰く付きの関係だったのである。

③結び…本作の見処は?
○: エロ・グロなしのアクション映画として、家族で楽しめる作品となっている。
○: クイーンの「ドント・ストップ・ミー・ナウ」フルコーラスをバックとしたシャザム!の能力測定シーンと「ロッキーの聖地」フィラデルフィア美術館に流れる「アイ・オブ・ザ・タイガー」は良シーン。
▲: トム・クルーズ骨折による『ミッション・インポッシブル・フォールアウト』撮影遅延の影響でラストシーンに、ヘンリー・カヴィル扮するスーパーマンを拝めることが出来ず。
×: 全体的に見処は少なく、ファミリー総出のラストバトルは、安っぽく長い。
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