Yusuke0523

シャザム!のYusuke0523のネタバレレビュー・内容・結末

シャザム!(2019年製作の映画)
3.2

このレビューはネタバレを含みます

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『シャザム!』
(原題:SHAZAM!)
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ダークな世界観を持つDCユニバースでも異色の、見た目は大人、頭脳は子供のスーパーヒーローの活躍を描いた物語





あらすじ

母と生き別れ、孤児院で育ったビリーは、周りの人々に心を閉ざし、違法行為まで行いながら母の手掛かりを探していた。

新しい里親に迎えられ、そこに住む里子たちと共に学校へ行った日、虐めに遭った同じ里子のフレディをかばって不良に殴りかかり、寸手のところで地下鉄に逃げ込む。

すると、急に地下鉄が速度を上げ、自分以外の乗客が消え、地下鉄がわけのわからない洞窟に到着したと気づく。
そこで、洞窟の玉座に座る「シャザム」に、全ての力を譲り受ける。

スーパーヒーローの力を得たことをフレディに打ち明けたことで、2人は学校をサボって様々な実験を試み、ビリーはスーパーヒーローとしての力をつけていく。

やがて自分の力を過信するようになったビリーはフレディと仲違いし、ビリーは街中で目立つ行動をとるようになるが、そこにかつて「シャザム」に否定された男サデウス・シヴァナが現れ、その力を乗っ取ろうとする。

サデウスに正体がばれ、里子の家族が狙われる。
ビリーはこのピンチをどう乗り越えるのかーーー。










感想

今までのDCキャラクターには無いポップな要素が全開の作風だった

予告編で受けた印象とは少し違って、ギャグ系統なのかと思えばしっかりした話の軸が2つあって

1つは、勿論スーパーヒーローとしての成長譚
もう1つは、ビリー少年にとっての本当の家族を見つけるお話

ビリー少年は、母親とはぐれてから23回も里親の下を飛び出した、筋金入りの人間不信だったわけで、新しい里子の仲間たちに心を開くのにえらい時間がかかったのは仕方のないこと

結果的に里子達の強い絆が生まれ、良い着地点で落とせてたので、個人的にはすっきり終わったと思う



それと、ずいぶんサデウスをじっくり描いていたと思った
幼い頃のサデウスの場面から本編は始まり、彼がどういう境遇で育ったかが語られるので、饒舌に語りすぎてるためか、どれだけ彼が酷いことをしたにしても、少なからず境遇に同情してしまう
彼にもビリーみたいに仲間がいたら、人格は違っていたかもしれない



バットマンやスーパーマンの世界と地続きであることが劇中でも描かれており、フレディが所有するバットラングが劇中でも役に立ったり、ラストにあの人が登場するサプライズも笑った

シャザムって、DCユニバース的にはどんなポジションのキャラクターなんだろう
マーベルでいうデッドプールみたいに周りを引っ掻き回す悪ガキ共なのかな??
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何にせよ、DC映画に新しい風が吹いた気がして、個人的には大いに楽しめた
Yusuke0523

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