このレビューはネタバレを含みます
『フォード VS フェラーリ』
(原題:Ford v. Ferrari)
THXシアター
@ イオンシネマ海老名
THXの極上の音響が欲しくなって、IMAXでも上映中の本作を、敢えて海老名のTHXシアターまで遠征して観てきた
ここで観るのは『ROMA』以来かなり久々
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あらすじ
24時間耐久レース「ル・マン」をアメリカ人で唯一制覇したキャロル・シェルビーは、長年のレースの疲れから健康を害したことで、レーサーを引退し改造車を販売する会社を立ち上げて生活していた。
整備士をしながら、自身もレーサーをしているケン・マイルズは、自動車そのものを愛し、小規模のレースではあるが優勝する腕前を持つ相当な手練れにもかかわらず、私生活では経営する整備工場が差し押さえられ、どん底だった。
ある日、業績が最悪だったアメリカのフォードは、起死回生を狙って、レース界の花形であったイタリアのフェラーリを買収しようと目論見、イタリアへ出向いて交渉を行うが、元々フェラーリはフォードの買収案に乗る気などさらさらなく、同じイタリアのフィアットに更に高値で自社を買収させた。
散々コケにされたフォード社長は、レーシングカー製作に着手するよう命じ、フェラーリに勝利することを至上命令とした。
その製作チームに、リーダーとしてシェルビーが雇われ、そのシェルビーは勝てるドライバーとしてマイルズをチームに引き入れる。
勝利ただそれだけを考えたチームの誇りと、マイルズの素行を快く思わない上層部の思惑とがぶつかり合い、物語はル・マンでのフェラーリとの直接対決へと向かうーーー。
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感想
噂に違わぬ素晴らしさ
お仕事ドラマは熱いに限る
シェルビーがかつてドライバーだったからこそ、ドライバーの心理に立ったリードが出来るし、だからこそマイルズもシェルビーを信頼しているのが良い
にしてもフォードの上層部、憎たらしいったらありゃしない
マイルズを降ろそうと躍起になる副社長の姿がリアルだし、本当に最後までむかつく男だった
社長は社長で、勝ちたいくせに応援は大して熱心にはしないのがまた腹が立つ
元はと言えばあんたの私怨でレーシングカー製作が始まったんだろうにw
この作品をレビューする時によく『下町ロケット』を引き合いに出したレビューを目にするけど、『下町ロケット』で例えるにはこの作品の結末はちょっとほろ苦すぎるかも
史実だからこそ、胸に迫る
本年度のアカデミー賞作品賞にもノミネートされた本作、是非ご覧になってはいかがだろうか