タケオ

イコライザー2のタケオのレビュー・感想・評価

イコライザー2(2018年製作の映画)
3.7
 元特殊工作員ロバート・マッコール(デンゼル・ワシントン)の活躍を描いた人気アクションシリーズの第2弾。元上官で親友でもあるスーザン(メリッサ・レオ)の死を知ったマッコールが、独自に事件の真相を追う姿を描く。
 側から見ればごく普通の男ではあるものの、実は危険度MAXの殺人マシーンでもあるマッコール。人を殺す時もタクシーを運転している時も全く表情を変えない彼だが、物語中盤で親友の死を知った際には珍しく感傷的な姿を見せる。しかし、さっそく復讐に乗り出すや否や、たちまち調子を取り戻していくではないか。むしろ、心置きなく相手をぶち殺せる口実を見つけて内心喜んでいるようにすら見える。真犯人を前に「一度しか殺せないのが残念だ」と言い放つマッコールの姿は、もはや主人公というよりかは完全に悪役のそれである。
 非常にテンポも良く楽しい作品ではあるが、不満がないというわけでもない。特にクライマックスは、前作と比べるとどうしても視覚的な魅力に欠けている。前作のクライマックスでホームセンターの日用品が活躍したように、本作のクライマックスでももう少し何かがほしかった——というのは、流石に高望みしすぎだろうか。
 ただ、女性に性的暴行をはたらいた金持ちのガキをブラックカードで叩きのめすシーンだけはマジで最高である。このシーンだけでご飯100杯ぐらいは余裕でいけちゃう。いっそのこと、全ての敵をブラックカードで叩きのめすぐらいの勢いでもよかったのではないだろうか。もしそうだったら、多分500億点ぐらいつけたと思う。
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