このレビューはネタバレを含みます
【こころの成長】
前作を再度観賞して臨んだ本作品。
(腰痛対策&お手洗い準備整え済み)
久しぶりの土地に行って。
「やっぱり行って良かったな」
と思うような不思議な気持ちで劇場をあとにしました。
過去作品の鬱々とした心情を吐露する場面や本作品のゲンドウとシンジの対話。このシリーズを庵野監督自身の話と捉えると胸のモヤモヤがとれます。
本作品は、いままでの謎を解き放つようなストーリーになっていると思います。
これまでは、敢えて説明しないことで言い方は悪いですが、
ファンを煙に巻き、謎を解決しないことでそれを語れば語るほどに、その人たちはエヴァ沼にはまってきたように思います。
終わりと言いながらいつも終わらなかったエヴァンゲリオンシリーズ。
【主人公がこのシリーズで急遽登場したキャラクター(パートナー)と共に監督の地元駅を飛び出し、実写で静かに変わる】
「この作品から旅立っちゃったな…」
と思うと同時に色々な思いが…言葉は安く感じます。
難解な単語等は物語に奥行きを出すギミックでしたし、未解決の謎はリアリティを出すテクニックでした。
【あの！ゲンドウがシンジに対し饒舌に語れば語るほど】
テーマに解をもたらし、作品自体のカタチを見せる。
様々な場所やハリボテ撮影セットで戦う父子。
戦うという体を以て、過去をなぞるかの如く。
作画技術面のアップグレード以外の手法は変わってなかったように感じます。
日本アニメーションの素晴らしさは、本作品のバトルシーンだけ見ても伝わると思います。
新しくて何処か懐かしい。
ここまでスッキリなエヴァンゲリオンはなかったように思います。
たまらないぜよ！ポイント
【シンジは大きなことを成し遂げたのに、海で一人佇む姿が似合う】
のび太とシンジはこうでなくっちゃ！！
減点
本作品でも、チョイチョイやる少女エロス。
スケベニンゲンのワタシですが、変なアングルや胸の揺れは話の邪魔にしか思えないのです。
観賞後、
【ありがとう】
と、思った観賞者は沢山いると思います。
