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ドント・ブリーズのBeSiのレビュー・感想・評価

ドント・ブリーズ(2016年製作の映画)
5.0
今年の夏はアジアホラーが進化したということで(リストに「哭悲」「女神の継承」「呪詛」入れました!!🥶)ここはホラー映画で涼もう。もう何回も見てる有名作品。

街を出るための資金が必要なロッキー。彼女は恋人のマネー、友人アレックスと共に、盲目の独居老人の家に強盗に入る。しかし、その老人は超人的な聴覚の持ち主だった。さらに彼は、やがて異常者としての顔を見せ始める。


"息すんな!!"っていうよりは "音出すな!!" っていう感じですね。ですが色々調べてみると、やはり人間っていうのは、五感のうち1つでも失うと他の感覚がより研ぎ澄まされるみたいです。じゃあ目見えんくなったら耳だけじゃなくて鼻も良くなるやろがいって思っちゃいますが、本題へ。

やっぱ怖いもんは怖い。劇中で何度息を止めたことか。それもしっかりと口を手で塞いで。たまに目瞑ったりもした。ぐうの音も出ないくらい怖い。うぅ〜疲れるな。ちょー楽しいけど。微かな音も立ててはいけない状況が1時間以上も続くなんて耐えられない。絶対無理。しゃがみ込むもんなら、空気が溜まった膝(?)が甲高くパキンと音を立てて38口径で即死です。これって下手したら「クワイエット・プレイス」よりも厳しいんじゃないか。

この映画についてたまに取り上げられる "ロッキーたち泥棒と盲目の老人、どっちが悪いのか論争" 僕はロッキーたち泥棒に軍配が上がると思います。老人は、愛する娘を死なせておいて金を積むだけで解決した加害者を許せないがゆえ、加害者に自分の精液を注入し、自分の娘の代わりとして子を身篭らせようとした。対価エグすぎてやってること大分やべぇけど気持ちは分かる。異常だけど別にそこまでじゃないよ!ロッキーたちなんて、泥棒に入る場所さえちゃんと選んでいれば何も苦労せずにカリフォルニアでもニューヨークでもどこでも行けたのにって思います。自業自得だ。

個人的に好きな色々
・廊下で老人と鉢合わせたアレックスが間一髪の所で壁に張り付くシーン。ハラハラしすぎて変な声出た。んぬぉおぉみたいな
・軋む床、鳴る携帯電話......んぬぉおぉ
・暗闇の中でお互いを探し合う瞳孔ガン開きのロッキーとアレックス。これ映画史に残るでしょ。
・"私が見ているものを見せてやろう..."



夏にピッタリな胸糞ホラー映画。ホラー映画初心者にうってつけ。恐怖感、臨場感、緊張感、全てが一級品の傑作です。一見の価値有り。
BeSi

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