むぅ

ルドルフとイッパイアッテナのむぅのレビュー・感想・評価

3.6
ここ数年、密かにやっている"私調べ"では6割。

"名前ついてる率"を知りたくてルンバを持っていると知ると「お名前は?」と聞いてまわっている。
「悩んでるんだよね」
最近ルンバを購入した方がいたので、うきうきしながら聞いたところそう返ってきた。
「今はアプリに名前入力するようになってるんだよ」
知らなかった。だから最近名前があるルンバが多いのだろうか。
「候補はあるんですか?」
「石原さとみかミタゾノかたまご」
選択肢の幅が凄い。
「アプリの通知でさ、"石原さとみが掃除を完了しました"ってきたらテンション上がって仕事頑張れそうじゃない?」
「"石原さとみが動けなくなっています"ってきて、仕事どころじゃなくなるのでは?」
「間違いない」
ミタゾノに決定した。

ルドルフとイッパイアッテナ。
長距離トラックに乗り込んでしまった事で、お家から遠いところまで来てしまった黒猫のルドルフ。
そこで出会った大きなノラ猫。
「僕はルドルフ」
「俺の名前はいっぱいあってな」
「イッパイアッテナ?変な名前」
そこから始まる2匹の物語。

幼い頃に何度も読んだ大好きな本。ルドルフが可愛いし、イッパイアッテナがカッコいい。
子供の頃は二匹の冒険をただただワクワクして読んでいたが、どんな環境にあっても前を向いて頑張ることの大切さや、誰かを大切に想うことの素晴らしさが描かれている。
イッパイアッテナがたくさんの名前と共に生きる事になってしまった理由が辛いが、イッパイアッテナの教えはとても頷ける。
なぜ教養が大切なのか、猫に教えてもらう事になるとは。

鈴木亮平!
エンドロールでイッパイアッテナの声が鈴木亮平だと知り驚いた。
直近で観た彼の演技が『孤狼の血 LEVEL2』だったので、これまた振れ幅が凄い。
それと共に、小学校の頃友人が飼っていた柴犬の名前が"鈴木くん"だった事を思い出した。
隙あらば脱走を試みる"鈴木くん"。
イッパイアッテナのような会いに行きたいひとがいたのかもしれないな、と思ったりした。
むぅ

むぅ