茜

カモンロー・キャビンの茜のレビュー・感想・評価

カモンロー・キャビン(1967年製作の映画)
3.8
集中力に欠ける気怠い日はラス・メイヤーを観るに限る。

あらすじを説明しようにも、はちゃめちゃ過ぎて何と書いて良いやら分からない。
ググってみたら「欲望、近親愛、犯罪、殺人の奇怪な物語を描く1967年のアメリカ映画」とシンプルに上手く纏めた一文が出てきた。

毎度思うけどラス・メイヤーの映画は本当に音楽のセンスがズバ抜けて良い。
セクシーおっぱい姉ちゃんとか、訳が分からない脚本とか、独特のお洒落なカメラワークも勿論大事なスパイスなんだけど、個人的には音楽の効果がすっごく大きい。
画面いっぱいのクソデカおっぱいと共に呑気で陽気な音楽が流れてくる度に「あ~、私ラス・メイヤー観てる~」って謎の安心感に包まれる。

いやしかし、この常時ゆる~いノリからは予測不能な終盤の展開よ…。
なかなかに殺伐とした出来事を、相変わらずのメイヤー節で脱力感を交えながら展開していくこのノリ、常人には到底真似出来ない。
もっと多くの人に観て欲しい監督の一人。
茜