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ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングルの小のレビュー・感想・評価

4.0
2018年3月29日にオープンしたばかりのTOHOシネマズ日比谷で、8日間の期間限定の映画興行上映「超体感シネマ 『マジジュマンジ』」で鑑賞。シーンに合わせて、触感・振動・衝撃を伝える「ハプティックベスト」を着用する。MX4Dの触覚特化版とでも言えばいいのかな。

ぴっちり着用する必要があるためかベストはやや窮屈で、体格のいい人には別途シートが渡されていた模様。座席左側のカップホルダー部分に電源があり、そこから出ているコードがベストとつながっていて、振動のオン、オフもできる。ベストはマジックテープで調整するため、着脱時ビリビリと大き目の音がするし、着脱がちょっと手間なので、鑑賞中はトイレに行ったりなど席を離れにくい。あと、座席での飲食は不可。

振動はMX4Dよりも強弱がきめ細かく調整できるらしく、シーンにあった効果という意味ではイイ感じ。背中とかに勢いよくボコボコ来たりして、はじめのうちは「おおっ」と思う。主人公がドキドキしたりすると心臓部分がポコポコして「今、そういう気持ちなのね」とわかるのも面白い。

もっともだんだん慣れてくるから、鑑賞後「凄かったなー」とか思いにくく、印象は薄れがち。設備負担が小さそうな分、MX4Dとか4DXを導入できないような小さめのシアターに向いているかもしれない。あと家庭用とか。

ただ、この上映は他の映画同様、通常料金で、ポイントによる無料鑑賞もできた。同じ料金でどっちで見る、となったら「ハプティックベスト」を選ぶ人が多いかもしれない。

さて、映画はといえば難しいことを考えず、普通に面白かったかな。パッとしない高校男女4人がゲームの世界に迷い込み、そこでのキャラクターとなって派手なアクションを繰り広げる。仲間とケンカもしたりするけれど、ミッションのクリアーのため協力するだけでなく、恋愛もしたりしながら、成長していく。

ゲームの中の俳優陣が中身高校生を演じるけれど、キャラクターがミスマッチになっていて、それが笑いのタネになっている。MVPは何といっても、ジャック・ブラックでしょう、うぬぼれ美人女子高生がデブオヤジになったやつ。

ということで「ハプティックベスト」がなくても、何か映画でも観ていかない?という感じの時の選択肢には十分入ってくる作品ではないかと。

●物語(50%×3.5):1.75
・高校生の困難クリアー成長物語。普通に面白い。

●演技、演出(30%×4.5):1.35
・皆、高校生の演技が上手いよね。

●画、音、音楽(20%×4.0):0.80
・迫力あった。音楽も良かった。

●お好み加点:+0.2
・初物なので。
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