公開前のプロモーションが物議を醸したりしたけどグレタ・ガーウィグ作品なら…と思って見たバービー。めっちゃフェミニズムの映画だったし風刺も効いてた。バービー作ってる会社の偉い人がおじさんばっかりだったり、男がつるみがちだったり、社会あるあるすぎる。
どこまでも美しく可愛く華やかなマーゴット・ロビーのバービー、ショッキングピンクがめちゃくちゃ映えるしいろんな衣装着こなしてるの眼福すぎる。リアルに着せ替え人形なのよ。マーク・ロンソンプロデュースのギラギラした強いフィメールアーティスト勢揃いなサントラもかっこいい～。
対して全く本来の良さを生かせてないライアン・ゴズリングのケン…「当たり障りない男性」の象徴なのか。
ただどこか「ん？」って気持ち否めないのは、バービーの世界が現実と男女逆転した偏った世界で、ズルして元の世界に戻しちゃったからかも。どこかマイノリティな扱いのケン達のが分かってしまって、結末が痛快に思えなかった。もちろんあのまま男社会になるのもやだけど…ううむ。
男の言い出したルールに従わない！(だからこれはズルじゃない！)というのはキャプテンマーベルと一緒なんだけど、キャロルは分からないまま搾取されてたからさ…
個人的には多数のバービーやケンとは少し距離置きつつも自分の正義に従って行きてるヘンテコバービーやアランに共感した。アランは日本だったら全員光GENJIだったかもしれない。
