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クリエイション・ストーリーズ 世界の音楽シーンを塗り替えた男のbluemomday0105のレビュー・感想・評価

4.1
クリエイションレコードの社長アラン・マッギーの半生を、80~90年代のインディムーブメントとともに描いた作品。それだけで評点甘くなってしまうが、時間軸が交差しつつも混乱しない構成なのさすがダニーボイルが関わってるだけある。
花形メンバーじゃないキーパーソンが主役だったり、人格形成に家族の問題を匂わせたつくりなど、ドラマ「FXセックス・ピストルズ」に近い感触。あのスティーブジョーンズも家族に無能扱いされてたし。

クリエイションはプライマル、マイブラ、ライドなど色々と青春ど真ん中世代で(フリッパーズ・ギターが解説してる5枚組ボックスセットも買った…)、それだけで追体験させてもろてるようで楽しかった。特に高校時代やジザメリ結成時など、折に触れて出てくるボビー・ギレスピー!あんなにアラン・マッギーと縁深いと思わなかったし、スクリーマデリカの成功を喜ぶシーン一番好き。

何度も倒産の危機に遭いつつも何とかサバイブしてきたクリエイションを、実質オアシスの大ブレイクでやり切って閉じた印象だけど、あのネブワーズ以降で音楽シーンの潮目が変わった気もある。リブフォーエヴァーでも似た描写あったなと。
かつてのロックくらいワクワクした政治に絶望してしまうの、どこの国も一緒なんだな…

知人がヴェルクラ出るか!?期待してたけどヴェルクラはおろかTFCノーマンすら出てこなかった…あとライドなかったことなの??
TVパーソナリティーズがあんなスーパーオーガニズムみたいなパンクバンドだったとは…だし度々出てきたエドがタイムズのエド・ポールと知ってアッ!となりました。
キリキリさせながら優雅にRECするケヴィン・シールズおにちくすぎるけどコメディだ…
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