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ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3のbluemomday0105のネタバレレビュー・内容・結末

5.0

このレビューはネタバレを含みます

最後の「いろんな姿をした生き物が思い思いに、好きなように幸せそうに踊ってる」シーン、ここにジェームズ・ガンが言いたかったことが詰まってるんだろうな。皆がお互いを尊重した上で思うようにすればいい、ありのままでいればいい。誰にもそれを否定する権利はない。最後のそれぞれの好きなアーティストの名前を挙げるくだりも。

今回も前作やスーサイド・スクワッド同様、身勝手な親によりありのままを否定されてきた子供の父親殺しパターンではあるけど、最近ガン監督が幼少時に虐待を受けていたことを知ったから…一連のメッセージはガン監督による「優しいリベンジ」なのだろうかとか、50半ばでも幼少時の辛い記憶から逃れられないのだろうかとか。

前々から言われていたように今回はロケットの物語。冒頭の幼少時のロケットから現在のロケットに移った場面で流れるのはレディオヘッドのCreep。かつて「好きでこんな体になったわけじゃない」と叫んだロケットが口ずさむ「I want a perfect body」…涙しか出んわ。そして「こんな体」にあんな壮絶な半生を宿していたとは…お友達のくだりは涙無しで見れない。

そしてこのロケットが昏睡状態から蘇ったとき、声を聞いて泣いてたネビュラ~!😭
最初の血も涙もない悪役ぶりを見てると嘘みたいだけど、そういやこの2人はあの5年間一緒だったわ…トニーとも。所々ネビュラがアイアンマンを彷彿とさせるシーンがあり、トニーが2人の中に落とした影響を想像してしまう。

従来のキャラに加えヴィランのハイエボ、アダムも増えてるのに誰もキャラクターぼやけてないのすごい。ネビュラとマンティス、ドラッグスの確執も双方の言い分わかるしさ。つよつよ赤ちゃんアダム役の俳優さん、ミッドサマーで一番酷い殺され方したアイツだったの驚きだ…。あと今作のガモーラ、なかなかキツいキャラだけど躊躇がなくてかっこいい。そして何度でもピーターに恋するんだなあ。

たくさんのひとりぼっちが集まって家族になった道程にはグッときた。素敵なシリーズをリアルタイムで追えて嬉しかったです。ありがとうございました。
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