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エンドロールのつづきのbluemomday0105のレビュー・感想・評価

エンドロールのつづき(2021年製作の映画)
3.7
インド版ニューシネマパラダイスっぽい触れ込みを信じて行ったら「あれ?」って思ってしまった。映画監督より映画館の映写技師に憧れる少年の話。

バラモンという身分の高いカーストに生まれ厳しい教育を受けるも、家は貧しいチャイ売り(その理由が明かされる後半はつらい…)の少年。「これが最後だ」と父親に言われ家族で行った映画館で、映し出される鮮やかな映像と映像を描く仕組みに魅了される。
学校をさぼって映画館に通ううち、映画技師と親しくなり映画技師の仕事にも興味を持つようになる。

いろいろ倫理的に「え?」と思うことはあれど、行動力の権化な少年が次第に「僕も映画を上映したい!」と思い映写技術を独学で得てるのはすごい!半分監督さんの自伝的内容らしいのがまた。
あと友達の親には煙たがられてる少年だけど、彼を疎外しない友達いいな…その理由も後々わかるけど。ひとり凄く美青年になりそうな子がいたな。

技師によるフィルム上映からデジタル方式を導入した映画館が、これまで使ってた機械やフィルムを破棄するシーンなかなか辛かった…ああいうの見たらCD何十枚も買って、捌けない分を工場で破棄するオタク無理すぎるし、そういう商売を助長するエンタメ業界にも腹が立つ。
そしてやはり、英語わかるようにならなきゃなんだな…と。全然映画の趣旨と違う学びを得てしまった。

チャパティ薄々になるくらい貧しいながらも、お母さんの色とりどりのお料理綺麗だったな~そりゃ胃袋掴まれる 笑
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