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ボーはおそれているのbluemomday0105のレビュー・感想・評価

ボーはおそれている(2023年製作の映画)
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アリ・アスター、何でこんなに「不適切な養育」と不安症の語彙力高いんや…もはや3時間のスパルタセラピー。
3時間とわかっていても「いつ終わるねん…」とぐったりする不快で不穏な時間はまさにボーの人生そのものと気づき悪趣味すぎる!!!!!と叫びそうになった。

過干渉の親に育てられた子供にありがちな「パッと決断ができない様」「我を押し切れない、ギリギリまで自分の都合より他人の思惑に沿ってしまう」が何度も何度も出てきて、「未精算の問題は繰り返し人生に立ちはだかる」「人生乗り越えられない壁はないけど、知らないフリして逃げた壁は何度も現れる」と言われてるようでしんどい。
自分の人生を乗っ取られた結果、世界は全て自分に牙を向いてるように見えるのも。

もちろんこういう養育でも円満で幸せな家庭と人生を築くことはできるのだけど…何が違うんだろうな。ともあれ自分に関わる者を全て自分の所有物にしてきたモナの養育は典型的な毒親しぐさで、過干渉からネグレクト(を匂わせる)への振り幅の大きさでボーを支配してきたんだろうか。

終盤ずっとTOKIOの宙船が頭の中で鳴っていた。お前が消えて喜ぶ者に お前のオールを任せるな!
本当にぐったりするけど「思い通りにされてたまるか」みたいな謎の反骨心が芽生えてくるね…

アリアスタービンゴ、「不幸な家族」「失われた顔」「全裸中年男性」はクリアです!
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