このレビューはネタバレを含みます
オープニングの個展は衝撃だけど正直見ていて不愉快なレベル。すぐに主人公の友人がジャンクって説明しくれるけど、個展のタイトルとか作品名とかなしにあれをスローモーションで見せられるのは訳わからんし不快でほんと勘弁してくださいって思った。高尚な人から見た一般ピーボーみたいな視点で、最初っから主人公のキャラクターを表していたのかもしれないな。見下して悦に浸る凄いお高く止まっているのを表していたのかも。悪趣味。
映画としてよくできていて、画は綺麗だし、小説の展開はスリリングだし、今の状況とのリンクも丁寧で、先が気になって最後までとても楽しめた。
映画が進むにつれて主人公のスーザンが、周囲から甘やかされ続けて育ってきて自分が価値のある気高い人間だと思ってる頭が良くない自己中心的で中途半端で無責任なクソ女にしか見えなくなっていて、最後までどう落とし前をつけるんだろうと気になって目が離せなくて、ラストは自分の価値の無さと言うか人間の程度を思い知らされる主人公にスカッとした。単純過ぎる見方かもしれないけど少なくとも自分にはそう見えた。まあ中盤に母親が断言してるけどね。
現実の現在の元夫を一切出さないのは上手いと言うか、格好良い。
主役を演じたエイミー・アダムスを筆頭にジェイク・ギレンホール、アーミー・ハマー、アーロン・テイラー・ジョンソン、マイケル・シャノン、皆上手くてスキがない。見てて本当に飽きない。