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クイーン 旅立つわたしのハネムーンの小のレビュー・感想・評価

3.5
インドガールズロードムービー。結婚式目前に婚約を破棄されたラニ(クイーンの意味)が新婚旅行予定先のフランス・パリ、オランダ・アムステルダムへ1人で行き、様々な経験を通じて成長していく姿を描く。

言葉の通じない外国で戸惑い、孤独感にさいなまれるラニだったが、パリでは宿泊したホテル従業員でシングルマザーの女性と知り合い、その生き方を学ぶ。

アムステルダムでは複数名で1つの部屋をシェアするゲストハウスで同室となったロシア人、日本人、フランス人のいずれも男性との交流を通じて、多様な価値観にふれることで逞しさを身につける。

元婚約者がラニを追ってアムステルダムまで来て復縁を迫るものの、ラニの出した答えは…。

インドの価値観が絶対ではないことを学んだラニが、元婚約者、つまりインドそのものにどんな一撃を与えるのかというのが最大の見どころ。男が悪者だから、女性の方が楽しめる人が多そう。

2017年にIFFJ(インディアン・フィルム・フェスティバル・ジャパン)で見た『バドリナートのは花嫁』は職を得て自立したいと願う女性が、保守的な一家の男性との婚約を破棄する話だった。インドは女性の地位向上が道半ばであることが映画でしばしば描かれる。

個人的には『マダム・イン・ニューヨーク』の方が好きかな。英語ができず家族からバカにされているマダムが親戚の結婚式のため渡米し、ニューヨークの英会話学校でさまざな人に会い…と、本作と似た感じだけれど、英語ができないという点でマダムに激しく共感したから…。

●物語(50%×4.0):2.00
・自由な生き方、多様な価値観を学ぶというのは、どんな人でも受け入れやいテーマではないかと。派手はないけれど良い話。

●演技、演出(30%×3.0):0.90
・結婚間近のラニとアムステルダムの日本人は、日本語がだとだとしすぎじゃないですか。

●画、音、音楽(20%×3.0):0.60
・普通によろしいかと。
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