映画館で鑑賞。
①自分が映画に求めるもの
好みのはなしなんだけど、
自分が映画に求めてるモノってのが確実にある。
例えば病気の主人公が健気に頑張って生きる、とか
差別に負けずに仕事を頑張って成功するとか、
そういうのは自分が映画に求めてるモノではないわけです。
(例えば2017年の「ドリーム」なんかは、自分が求めてるモノとは違うタイプだけど、アラのない傑作)
②実際にあった監禁事件がモデル
モデルとなった事件は
実の父親が娘を地下室だかに監禁したアメリカの事件。子供も何人もいたらしい…酷すぎる。
そうゆう犯罪映画って自分は大好きなわけで、そんなのばっか観ちゃうんです。
(当然ですが現実の犯罪が好きなわけではないですよ!)
③後半戦
しかし、この映画は二段構えとなっていて、むしろ映画の主題は監禁生活から日常に戻ってから、となってる。
で、そこからは
自分の好みの作風ではないわけです。
自分が映画に求めるケレン味がないんです。
なのでそんなに好き!ってタイプの作品じゃないんですが、
とてもいい映画だとは思います。
④良かったところ
監禁生活から日常に戻ったとき、
犯人との間にできた子供を自分の父親がまともに向かい合ってくれない、とか
普通に青春してる同級生たちに疎外感かんじたり、
果ては監禁生活では唯一の拠り所だった我が子に自分も複雑な感情抱いてしまったり…などなど。
それらの描写は
普段ドラマ見てても
なかなかお目にかかれない人間心理の深いところをついていて素晴らしいと思う。
現実に監禁されるようなヒドイことはなくとも、
上記のような複雑な感情に我々は普通になったりもするので。
て、なんか自分で書いてて思ってたよりいい映画だったんじゃないかと思えてきた…。
割とオススメかもしれません。