B5版

ボブという名の猫 幸せのハイタッチのB5版のレビュー・感想・評価

3.4
ドラッグ漬けになり家族にも見放された路上生活者の若者が1匹の猫と出会い、再生の道を辿っていくハートフル映画。
本人ならぬ本猫が主役を演じる。
猫出ずっぱりなので猫好きにはとっても貴重な作品。このボブくん、めちゃくちゃ賢く言うまでもなく可愛い。
緑の目の猫って賢さの度合いが特に強いと思うのですが有識者の方いかがでしょう。

一見ヒューマンミーツキャットの愛らしい動物映画として間口を広げてあるが、内容は一度堕ちた若者が社会に再び参加するには努力だけではどうにもならないのだという深刻な社会問題を取り扱っている。
福祉システムの機能、周りの声かけ、そしてかけがえのない存在が揃ってはじめて、やっと一人若者が立ち直るのだ。
本当に残念な事にボブは数年前に天寿を全うしたらしい。どうか飼い主さんが今も健やかにされてることを祈る。
B5版

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