のん

ゴジラvsコングののんのレビュー・感想・評価

ゴジラvsコング(2021年製作の映画)
4.2
史上最大の4Dビショビショ案件


「ジュラシック・ワールド」「レディープレイヤー1」など、4Dと相性の良い作品はこれまでにもあったが、徹頭徹尾アトラクションに振り切った本作こそが現時点における4Dムービーの頂点だと断言したい。


2014年の「GODZILLA」から続く怪獣ユニバースは、個人的に作品を重ねるごとにカルト化が進み、特に「キング・オブ・モンスターズ」は極めて歪なバランスだったが、本作「ゴジラVSコング」は、若干の軌道修正がされている。


VSものの宿命たる「どうせ最後は共闘するんでしょ」というこちらの思い込みをいい意味で裏切りつつも、ゴジラ、コング双方に見せ場を作っていて、どちらのファンにも納得の結末に落とし込んだプロットが見事だ。


特筆すべきはその映像の豪華さで、3Dであることを活かし尽くした映像と4Dであることを前提に作ったとしか思えない没入感の高い体験は高い料金を支払ってでも惜しくないと思えるレベル。


残念なのはハリウッドデビューを果たした小栗旬のあまりに残念な見せ場で、彼のバックボーンが何一つ劇中では描かれないため、海外の人にとっては「白目を剥く変な日本人」という印象が一生ついてまわるのではないかとても不安になった。
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