サラリーマン岡崎

キングスマン:ゴールデン・サークルのサラリーマン岡崎のレビュー・感想・評価

4.8
「秒でアガる」
劇場に行くとポスターにこのコピーが。
秀悦すぎる且つ、とても合っている!

あとで確認すると2時間20分もあったのかと思うほど、
次々と展開が進むから、飽きないし、
アクションのアイデアがとてつもなく素晴らしい!
ラストのある対戦はその対戦こそが、
国境を超えた戦い(紳士vs〇〇〇ーイ)だし、
そこで出される戦い方(例えば一人対二人の時にどうするか)だとか、
そのアイデアの宝庫になんか泣いてた自分いたよ。
こんなにアイデアがある世界、ありがとう!!!

そして、この映画はストリートで犯罪に手を染めてた青年が世界を救うヒーローになる物語だったと本当に最後のオチで認識させてくれる。
だからこそ、前作でプロのアクションを見せたコリン・ファースとは違い、
完璧とは言えない主人公だけど、
彼が死んだことにより、自立した主人公は
前作よりは自信はついている。
そして、それを支える仲間たちの存在が背景にあり、
悲しくもその固く結ばれた絆とも別れがあり、
それがまた彼を成長させていく。
そして、何と言っても、
コリン・ファースとの師弟関係。
自分が持っていないものを彼は持っていて、
彼が持っていないものを自分は持っている。
そんな羨望の気持ちも持ちながら、
彼は主人公を見守る。
本物の「Man」になるところを。
これが、始まりの終わりだということを。
クー、なんとアツいこと。

そんなアツい展開の中で、
アメリカとイギリス、麻薬賛成派と反対派、
様々な対となると課題も提示され、
どちらが正しいのか考えさせる一幕もある。
そういうところもあとで誰かと語りたくなるアツさ。

マジ卍、秒でアガれるなら、
麻薬よりこっちの方が何倍もよくないっすか?

あと、予告のタイトルのバックに映るロゴが秀悦。
キングスマンのロゴ→ゴールデンサークルのロゴは移り変わる。
その移り変わる時、液体がこぼれるような演出だが、
これは酒でステイツマンを表している。
このちょっとした工夫で出てくる三社を表す荒技が今日イチ秒でアガったわ。