あすとろ

ハードコアのあすとろのレビュー・感想・評価

ハードコア(2015年製作の映画)
3.7
口の中の血を飲み込むか?それとも立ち上がり相手に血反吐を吐くか?

愛する妻が敵組織に拐われてしまった、サイボーグの身体や記憶喪失の謎などに混乱する中自分を敵組織に導くジミーと共に妻を取り戻すべく立ち上がるというストーリー

ゲームが好きな方なら分かるある種の“ご都合主義”を逆手に取り戦いに翻弄されていく主人公を映して行くのは最高です!
声帯機能が無いという理由で誰にでも投影しやすい設定を設けるとの同時に普通の俳優では年単位で修行しないと真似できないアクションを主観で映すので、主演のスタントの顔も声も映さなくて良いという感情的な演技力が問われないという撮影におけるウィークポイントになる部分を設定で活かすところは「上手いなぁ」と感じました。

本作はどんな人が観ても薄いと感じるストーリーですがそれは英断だと感じていて、96分間アクションアクションの連続なのでかったるいと感じたり完全一人称視点なので酔う人はとことん酔うと思います。
そこで重厚なストーリーにせずあえて単純明快で、映画好きの方ならある程度予測できる流れにしたことでメインの映像に集中でき結果そこまで濃くなく気軽に観れてかつサッパリとした終わり方にできたんだと思います。

完全に娯楽映画でありつつも過剰過ぎない“魅せる”ゴア描写の映画なのでさほど耐性がない人でも楽しんで観れると思います!
「そんな展開無いだろw」的な展開もありますがそもそもアクションが現実離れしたぶっ飛び映画なので気にせず観れます。

各種VODで配信されてるので是非テレビなどに繋いで大画面などでお楽しみください!オススメです!
あすとろ

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