すごい久しぶりに観た『仮面ライダーアギト』。
賀集利樹。要潤。若いな。

アギトはクウガの次、平成ライダー第2弾。
そのフォルムはクウガに近いが古代文明の獣っぽさがあるクウガよりも洗練されていて、顔がイケメン。頭の角の部分が大きく尖っていて全体的にバランスが整っている。

そして、クウガと同じくフォームチェンジができて、本作はその最終形態に近いバーニングフォームからシャイニングフォームへと昇華するエピソード。
主人公がライダーの力に取り込まれそうになる苦悩と葛藤があり、その先のシャイニングフォーム。変身する本人の心持ちがいかにライダーに大切か、を描かく。

要潤。G3-Xという、警察機構が開発した疑似ライダーシステム。これがなかなか弱い。いつも弱い。
正直噛ませ犬のヤラレ役なのだが、それでも健気に奮闘し、アギトやギルスと共闘したり、力に取り込まれそうなライダーの後ろで諦めない姿は胸を打つ。
警察内部でも“対応が後手の役立たず”呼ばわりをされても決して屈せず正義を貫こうとする姿は、力は無くてもそれはそれで“ライダー道”を体現している。

アギトはそうした人間側の思惑と、謎のライダーになってしまったギルスなど、主人公のライダーアギト以外の思惑が交差し、人間同士のいざこざ、かけひき、政治やサスペンス色も強いのでそれはそれで骨太な作品。

そして、京本正樹、ライダー好き芸人かの様な好きさが転じての出演。ホント似合うな、この世界観。

「空はいつだって空だ。晴れてても曇ってても。雲の上はいつだって同じだ、本当は。だったら、同じ空なら、晴れてる方がいい。だろ？」

京本さん、名言ハンパない。

• #特撮ヒーローの映画

本編とは別の世界の物語
・映画に直接繋がる
・色々整理できるので、35話と36話の間に見るとちょうどいい
キーワード
アンノウン、システム、アギト

既に仮面ライダー
である男

仮面ライダーに
なろうとする男

仮面ライダーに
なってしまった男

３人の仮面ライダーが
織りなすミステリアスな
怪奇サスペンス！

「仮面ライダーアギトスペシャル
　新たなる変身」

平成ライダー第二弾にして処作クウガと並ぶ人気作となったアギトのゴールタイムでのTVスペシャル版。如何に人気がもりあがっていたかを示す作品でもありますね。今では中々難しい気がしますからね。作品としては後半の始まり位の頃で既にアギトである翔一がギルス涼と知り合い分かりあった頃。35話の直後ですかね。まだ警察であるG3-Xを装着する氷川は二人の正体を知らない段階。もう一人のアナザーアギトは未登場です。完全新作として作られています。（一部本編と矛盾点がありますが…）

アギトとは人間の進化体であり、神なる光の存在が力を分け与えたモノ。人間の創造主でもある闇の存在はアンノウンを使いヒトでなくなり、アギトの力を得そうになる人間を消していく。それにライダー３人が人を守り、戦いを挑む展開です。

今作もそれに準じていますが、初めて見る方にも分かりやすいようにしながら、アンノウンとライダーの戦いを描きます。そこにスペシャルらしく新フォームの登場、スペシャル用ライダーの登場、豪華ゲストを参加させています。

アギトシャイニングフォームは翔一が内なる壁を破り、覚醒する事で更なる力を得て行く展開。その壁を破る手伝いをするのが豪華ゲスト京本政樹さん。特撮をこよなく愛する京本政樹さんは翔一の主治医役国枝東を演じ、その因縁から後半の物語のヒントを置いていきます(^^)

また今作は映画版プロジェクトG4の橋渡し的な作品でもあり、その前振りとなるべく、もう一つの新ライダーを登場させてます。G3の廉価版であるG3マイルド。量産型ライダーの先駆けでもありますが…弱い（笑）でも中身がG3チームの尾室君だったから活躍シーンもあり、中々良いんですよ。アンノウンが強くなる証明故に弱く…より強い力を必要とすると言う映画版の前振り役でした。

今見ても古さを感じさせない物語と３人のイケメンライダーが人気の原動力であり、平成ライダー初期傑作のスペシャル版です。アギト本編も是非見てほしいですね。ミステリーサスペンスとしても見応えがありますから、映画ファンも楽しめるはずですから。

• #ライダー賛歌