らくだ

イーストサイド・寿司のらくだのレビュー・感想・評価

イーストサイド・寿司(2014年製作の映画)
4.5
カリフォルニアに住むヒスパニック系のシングルマザーである主人公が、パートとして勤め始めた寿司屋で寿司の魅力に目覚めて、一人前の、そして一流の寿司職人になるためにひた走っていくお話です。
海外の寿司文化やその辺の扱いからすると「もしかしてトンデモ系のスシ映画なのでは?」と身構えてしまいがちですが、この映画は日本食としての、そして『海外に居を構える寿司屋』としての扱いと描写がひたすら真摯で丁寧、「これだ!こんな感じの日本文化が海外に伝わったらうれしいな!」という直球ラインをしっかり攻めてくれています。最高。
なので、この映画では字幕でも『スシ』と表記はされているんですけど、ぼく個人の印象ではぜひ『寿司』と表記したい…ありがとう…

そして「ヒスパニック系のシングルマザーがアウェーである寿司屋に飛び込んで板前を目指す」というと奇をてらったり破天荒な流れになりそうなのですが、これがそうではなく、主人公の真剣でたゆまぬ努力と姿勢の積み重ねでその説得力を生み出しているのがすき…真剣で意志が強いから、あちこちに壁はあっても必ず味方になってくれる人がいるんですよね。
いやほんとすごい、ぼくも応援したくなるそんな素敵な主人公です


壁や失敗を繰り返し、そしてそれを乗り越えて、とストーリーが駆け抜けていき、ワクワクドキドキが永遠に止まらずに、ひたすらに楽しくて最高でした


ぼくもお寿司食べに行きたい!
らくだ

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