さすがインド映画! お伽噺の楽しさを存分に味わえる164分だった。本来映画が持っていた娯楽としての楽しさってこういうものなんだと改めて思う。
スーパースターのサルマン・カーンが今回演じるのは、地方劇団のローカルスターと超セレブ王太子の二役。陰謀で怪我をした王太子とたまたま瓜二つだった貧乏役者が、身代わりとなってこじれまくった王室家族の絆をつなぎ直すという、ある意味王道の人情芝居だ。サルマン・カーン持ち前の超善人感が溢れまくり、舞台がマハラジャ宮殿だけあって、歌も踊りも華麗にして絢爛豪華。堪能いたしました。
中途半端なタイムスケジュールにもかかわらず、コロナ禍の最中休日にわざわざ劇場へ赴いた目的は、「パッドマン」で成功の妖精パリーを演じたソーナム・カプール様への拝謁! 彼女が扮する婚約者のマイティリー王女はため息が出るほど美しい!
若々しいなあと思ったら、この映画って2015年の制作なのね。「パッドマン」の3年前。若いわけだ。いやあ眼福でした。