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プレーム兄貴、王になる/プレーム兄貴、お城へ行くのminorufukuのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

貧乏役者の主人公は、被災地支援で見かけて以来憧れの存在であった王女の王国を訪れる。そこで主人公は、王女の婚約者である王太子の家来に偶然出会い、そのまま城塞に連れて行かれる。主人公は城で宰相から王太子の影武者を務めるよう依頼される。王太子は王家の継承争いから命を狙われ、意識不明の重体となっていたのだ。主人公は王女のためと思い、その頼みを引き受けるのだが...という話。
インド映画。主演は「バジュランギおじさんと、小さな迷子」のサルマン・カーン。2015年の映画だが、日本公開は2020年。

ミュージカル多めで、陽気で楽しい典型的なインド映画フォーマットな作品。ストーリーも善人と悪者がはっきりしていて分かりやすいので、安心して楽しめる。
ある事件からこじれてしまった王家の人間関係を庶民の主人公の真摯な心とハチャメチャな行動力で解きほぐしていく過程が見事。ミュージカルパートの多人数のダンスは圧巻だったし、終盤はアクション性も高く非常にバラエティに富んでいた。何故かサッカーシーンまである。
唯一微妙だったのは王太子がほぼ序盤と終盤にしか出番が無く、彼の葛藤の心理決着については上手く描かれてなかったことかと。途中に王女の回想で王太子の人間性について軽く触れておくなどの工夫があったほうが良かったかもしれない。
主人公と宰相が抱きあうシーンが何気に一番泣けた。サッカー得意設定の王妹のシザーズフェイントがめちゃくちゃ下手(^^)
個人的好みではハッピーエンドでなくても良かったかなあ。
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