このレビューはネタバレを含みます
雑誌編集者モノとしてはテンポも良くて色々工夫して見せてて面白かったけど、ラストの展開が好きになれないと言うか、なんでこの物語は静を殺さなきゃならなかったのか全然わからなかった。死んで何者かになれたって事では無いと思うし、殺す意味あったのかな。
カットされたのかもしれないけど、野火が突然チャラ源の事を「ゴキブリ」と言い出したのもの気になったし、そのゴキブリに助けられた心情とかも知りたかったんだけど全然見せてくれなかった。助けたチャラ源になにもなくて静に「助けてくれてありがとう」とか言い出して恋愛モードに移行したのきつかった。
正直、静と野火の恋愛話には絶対持っていってほしくなかったけどラストそっちに寄っちゃって残念。「最後に愛した人に記事書いて欲しいんじゃないの」みたいな台詞本当に勘弁してくれまいか。恋愛にしないで「この仕事ほんと最低ですね」→「この仕事ほんとに最高ですね」って言う変化から人の心理とかを描いた方が良かったんじゃないか。
滝藤賢一演じる馬場とリリー・フランキーのチャラ源は凄い良かった。
福山雅治はこういう役やるには良い人オーラが出過ぎてるんじゃないか。まぁキャラが結局捻くれた良い人ってキャラだったから良いのか。
ラスト車とかそのまま使ってたけど、死んだ静の借金とかどうなったんだろうって思った。
『ナイトクローラー』と比べちゃいけないのはわかってるけど、『ナイトクローラー』を良い意味でも悪い意味でも薄くしてバディ恋愛ものにしたのがこの映画かな。
