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ジョン・ウィック:チャプター2の小のレビュー・感想・評価

3.0
主人公の1人称視点のみでバトルシーンを延々と描いた『ハード・コア』という映画がゲームみたいという話があったけれど、自分にとっては本作の方がゲームみたい。

ストーリーはジョン・ウィックが殺しまくるきっかけを与えるだけで、ほとんどないと同じかも。無敵のジョン・ウィックが断ることのできない契約があるなんて意外だったけれど、物語が終わるころには、断れない契約はないということに本人も気づいたに違いない、多分、みたいな展開。どうでもいいけど、ニューヨークって殺し屋がめちゃくちゃ大勢いるんですね。

ジョン・ウィックについて、驚くべきはその攻撃力よりも耐久力。えー、アレで動けるのー、みたいなことが何度か。死ぬ感じが全くなく、ひたすら敵を殺すだけ。だから、ちっともハラハラしない。

となるとアクションシーンのキレ味が観どころになるけれど、公式ウェブによれば、前作でみせた銃とカンフーを融合した“ガン・フー”アクションに加え、“カー・フー”(車でひくだけ)、“ナイ・フー”(ナイフで刺すだけ)と、もはやギャグに走るしかないのか、と。車は持ち主に似て、やっぱり不死身だし…。

前作で多少新味のあった“ガン・フー”アクションは、今回、やった? と思うくらいだから、キアヌ・リーブスの動きが鈍く、道具に頼らざるを得ないのかもしれない。

今後もシリーズが続くみたいだけれど、戦車とか、潜水艦とかと戦うことになっても、全然驚かない。ジョン・ウィックは実はサイボーグでした、みたいな展開になってもやっぱりな、と思うだけ。

次回作は物凄く飛躍したことにならない限り、個人的にはもうお腹いっぱいかも。

●物語(50%×2.5):1.25
・殺すきっかけを与えられ、殺人マシーンと化していく、みたいな。

●演技、演出(30%×3.5):1.05
・アクションシーンはまあまあ楽しめるけれど、だんだんと飽きてくるかも。

●映像、音、音楽(20%×3.5):0.70
・映像はキレイだったかな。
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