タケオ

ミュージアムのタケオのレビュー・感想・評価

ミュージアム(2016年製作の映画)
3.3
猟奇殺人を繰り返す”カエル男”と、彼に妻子を狙われた刑事の攻防を描く本作。

小栗旬、妻夫木聡、尾野真千子、野村周平、その他豪華実力派俳優陣の強烈な演技合戦としてはなかなか見応えがありました。

物語開始から40分ほどは、緊迫感や疾走感がありワクワクしましたが、前半がなかなか良かったぶん 後半の失速感が凄まじく非常に残念でした。

”ドッグフードの刑”や”均等の愛の刑”など、猟奇殺人犯カエル男が繰り広げる殺人はなかなか印象的ではありましたが、どうしても全体的に”セブン”の二番煎じ感が拭えなかったです。

しかし、だからといって”セブン”のようなおどろおどろしい魅力があるわけではありません。
カエル男も、ジョン•ドウのような不気味さは感じませんでした。

原作の”ミュージアム”では、結末がとても曖昧かつ余韻を残すものになっており、ネットでも解釈の討論サイトが多数見受けられるものでした。
本作では、それらを制作側が分かりやすく解釈したオリジナルエンディングとなっているのですが、逆に分かりやすくし過ぎて不気味な余韻がなくなってしまったのが少し残念だと思いました。

うーん 実に惜しい‼︎
あと3歩って感じの作品でした‼︎
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