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ダンガル きっと、つよくなるのYYamadaのレビュー・感想・評価

4.0
【スポーツ映画のススメ】
ダンガル きっと、つよくなる (2016)
◆競技名:
🤼‍♀️レスリング
◆競技の舞台:
 女子アマチュア・レスリング世界大会
 
〈本作の粗筋〉 eiga.comより抜粋
・生活のためレスリング選手の道を諦めたインド人のマハヴィルは、自分の息子を金メダリストにすることを夢見ていたが、生まれたのは4人連続で女の子。
・意気消沈したマハヴィルだったが、長女と次女の格闘センスに希望を見出し、コーチとして2人を鍛えはじめる。町中の笑いものになっても意に介さず突き進もうとする父と、そんな父にささやかな抵抗を続ける娘たちだったが…。

〈見処〉
①インド発世界。父の夢をまとった姉妹、
 世界に羽ばたく!
・『ダンガル きっと、つよくなる』は、2016年に製作されたインド映画。「ダンガル」とはインド語でレスリングを指し、広義では、情熱に溢れたファイターたちを称える言葉でもある。
・本作は、インドのアマチュアレスリング選手マハヴィル・シン・フォーガットとその娘であるフォーガット姉妹の半生を描いた実話を元にしたストーリーをコミカルに描かれ、インド映画の世界興収歴代第1位に輝いている。
・頑固一徹な父マハヴィルを演じるのは、『きっと、うまくいく』のインドの国民的スター、アーミル・カーン。
・マハヴィルの娘であるギータとバビータには、それぞれ「子供時代」と「成長後」の2人づつ計4人を厳正な健康チェックを含むオーディションでキャスティング。非常にアーミル・カーンに似ているのが印象的である。

②結び…本作の見処は?
◎: 一概のスポーツ・コメディと思いきや、父マハヴィルが娘2人をアマレス選手にしようする目的が明らかになる中盤以降、感動に包まれ続ける作品に転向する。親と娘のクライマックス30分は涙腺崩壊を覚悟。
◎: 撮影時に52歳のアーミル・カーンによる肉体改造は驚異的。5カ月をかけて体重を70キロから97キロに増やし、中年太りの時代の撮影を終えると、今度は、冒頭の選手時代のシーンのため、70キロに落としている。インド版「デニーロ・アプローチ」ここにあり!?
▲: インド映画にて致し方ないが、上映時間160分はとにかく長い。とくに前半の子供時代の練習場面にいちいちフルコーラスの劇中歌はいらない。
▲: 日本のレジェンド、吉田沙保里と対戦経験もある、本作の妹バビータの印象が薄い。
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