故郷・仙台を離れて東京で暮らしているくるみは友人たちとカフェを開くはずだったが急遽断念することになる。そんな折、祖父の健が倒れたと連絡が入り病院に駆けつける。奇しくも健は震災後、閉じてしまったお店をやっとの思いで再建しようとしていた矢先のことだった。検査が済んでいるにも関わらず、知人である医師にしばらく入院させてほしいと相談した健はある決断をし、くるみに告げる。「お店の開店準備をやってくれないか」しかし、くるみは何もできていないお店を見て「どうせ私には無理…」といつもの口癖が出てしまう。途方に暮れるくるみ。何とか自分の生きる道を見出してほしいと願う健。しかし、二人に残された時間は長くはなかった。
金沢の港町にある小さな中国料理店。中国出身の年老いた名料理人・王さんの料理は、誰もが幸せになる逸品揃い。だがある日、王さんが病に倒れる。協力を申し出たのは、幼い娘を抱えた貴子。どこかぎこち…
>>続きを読む2012年7月。あの震災から一年後の夏。 高校3年生の宮本春香(17)が奏でるピアノは薄暗い物置から夏草の薫りの中に溶け込んでゆく。 ある日、東京の大学に通う姉・秋葉(20)が突然帰っ…
>>続きを読む最果ての海辺で吉田岬(永作博美)は朽ちかけた舟小屋を改装し、焙煎珈琲店「ヨダカ珈琲」の営業を開始する。「ヨダカ珈琲」の向かいに住むのはシングルマザーの山崎絵里子(佐々木希)と二人の子供たち…
>>続きを読むパティシエ・丈士の働く「パティスリー・シュバル」に、毎週金曜日、スイーツを買いにやって来る“お嬢さん”。1週間働いた自分へのご褒美としてはもちろん、“パティシエさん”に会えることも楽しみに…
>>続きを読む離島に単身赴任中だった犬飼保が1年ぶりに我が家に帰ると、ひょっこり主の座に鎮座していたのは、白い子犬だった。それは犬飼さんのいない寂しさを紛らわすために子供たちが「父親に似てるから」との理…
>>続きを読む北海道から修学旅行で岡山に来ていた相馬春奈(福本莉子)は、入院中の祖母のために、ぶどうの高級品と言われる“マスカット・オブ・アレキサンドリア”をお土産にしようとしたが財布を落としてしまう。…
>>続きを読む二星ハイツから修たち4人が旅立つ。優斗は幼い頃に生き別れになった弟を見つけるため、ネコがいるシェアハウスと自分の存在を全国に知らしめ、再び住人を募ることに。そんな優斗をサポートしようと4人…
>>続きを読むラーメン作りのベストパートナーだった妻を亡くし、店を畳む決意をしたラーメン店店主・ 紅(石橋蓮司)。新疆ウイグル自治区でのテレビ取材中、事故に遭い、一人荒野を彷徨う羽目になった料理 研究家…
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