茜

スティーヴン・キング/地下室の悪夢の茜のレビュー・感想・評価

3.3
紡糸工場に勤務する事になった主人公が、ネズミだらけの不潔な地下室の掃除を命じられた事によって起こる悲劇。

スティーブン・キング原作のモンスターホラーです。
地下室に巣食うモンスターに加えて、ブラックな工場に巣食うモンスター工場長までいるもんだからカオス。
結局のところ一番の怪物は人間なんじゃねーのって思ったりもする。

主人公含め、なかなか強烈なキャラクターを揃えている割に前半~中盤にかけては正直ちょっと退屈。
でもラスト20分辺りから、やっと「これぞモンスター映画!」という盛り上がりを見せる。
埃まみれでカビ臭そうな地下室の汚さや、本物のネズミを大量に使った演出、モンスターの造形など雰囲気作りはバッチリ。
ちゃんとゴアシーンも用意されていて、黒人作業員が腕を食い千切られた時に飛び散る肉片が生々しかったな。

折角ネズミとコウモリのハイブリッドみたいなモンスターが居るにも関わらず、パワハラ工場長の濃さに食われ気味なのはやや勿体ない感。
でもサクッと観れる尺だし、画作りはしっかりしてるから、昔のホラー好きなら観ておいても損はないかと…。
茜