140字プロレス鶴見辰吾ジラ

貞子vs伽椰子の140字プロレス鶴見辰吾ジラのレビュー・感想・評価

貞子vs伽椰子(2016年製作の映画)
3.7
最恐と最凶をぶつける…
実験だよ!実験!!

500レビュー目が何の因果か?
はたまた呪いか?
「貞子vs伽倻子」に…

ゴジラvsキングコング
アントニオ猪木vsモハメド・アリ
アメリカ合衆国vsソビエト連邦
かつて世紀の一戦が存在した。

ホラー界における夢の…いや、悪夢の一戦は、「コワすぎ」シリーズの白石晃士監督vsメジャーというエッセンスを添えて解禁された。

正直やることは
「メガシャークvsグレートタイタン」
「シャークトパスvsホエールウルフ」
のようなB級映画のようなネタ企画にすぎない。
しかしそのテイストがゆえに勝負可能な領域は広がっていたの思える部分もある。
・役者陣営の馬鹿っぽいしゃべり
・胡散臭い霊能者
・偉業のエクストリーム性
中途半端に感じる部分もあるが、予告や企画段階で貼られたB級のレッテルを利用しアイデアでバランスを破壊している。
ところどころに散見される白石節も「コワすぎ」シリーズより明らかに予算増えてるという印象でチープさもネタに吸い込ませている。

やはり白石晃士vsメジャーになると制限はかかったという印象は拭えないが、最恐と最凶が向かい合いファーストコンタクトをとる瞬間までのギトギトしい入場シーンならゴングの瞬間まで「このシーンが映画で見られたら」という文字通りの怖いもの見たさの好奇心・実験欲・愚かさをよく醸し出していたと思う。

胸糞悪い人物の登場に対して、助っ人になりえる人物に対してそれぞれ貞子と伽倻子with俊雄くんのエクストリーム性を表現するための実験台ときての機能は素晴らしく、イジメっ子のシーンは自身も怖がりイジメられっ子だったゆえのグッとくる爽快なシーンだった。

音響やカメラワークによるホラーというよりアトラクション的な要素もありお祭り映画としては良かったかもしれない。

クライマックス造形美は白石晃士テイストをもっと入れて欲しかった分、残念でならなかったが佐津川愛美ちゃん白眼可愛いな〜