肉浪費Xアカウント復旧無理ぽ

KUBO/クボ 二本の弦の秘密の肉浪費Xアカウント復旧無理ぽのレビュー・感想・評価

KUBO/クボ 二本の弦の秘密(2016年製作の映画)
4.0
ストップモーションアニメーションが織り成す「桃太郎」 × 「RPG」 = 『家族』のむかしばなし

一番は久保くんの見た目、表情の味・AJI・鯵。切れ長で三白眼の瞳。根暗そうで苦労の伺える(実際に泣ける生活)、労りたりたくなる"孤独"で寂しさを前面に打ち出した表情。この点でこの映画の魅力が3割は増してるだろうというデザイン。日本人的か?アジア他国だろう意見は充分に受け付けるw

ストップモーションアニメであるのにまず驚く(常套句)のは勿論のこと、そういう手作り、手作業だからこそ作り出せる味・AJI・鯵。
むしろこれは"ストップモーションアニメ風"オールCGの技術なのではないか?とよくわからない技術の躍進に興奮し錯覚するほどの味のある質感とCG演出効果の見分けができないほどのストップモーションアニメ。これは、「パラノーマン」の時点で充分に感じられることができたが、今作では十二分にさらなる進化を感じられるデキ。
なんといっても日本という"和"で"オリガミ"の醸し出す質感は相当なモノ。3DCGオンリーだと液体等の柔らかさは充分に表現できるが、硬質な印象の強い3Dと紙質という微妙な表現をするストップモーション(手作り)の相性の良さを表現できたことは素晴らしい。
特に久保くんの使うオリガミマジックね!!素晴らしい!

ストーリーは日本では誰も知らない者はいないだろう知名度NO.1の「桃太郎」を彷彿させるヒーローストーリーでいて、武具探しというファンタジーでゲームのRPG要素ありとハマる人にはハマるのではないかと、海外よりも日本設定で日本人向けのアニメーションとなっております。
そして、ハリウッド(海外制作)でこれほどの日本の"精神"というスピリチュアルを捉え再現しきった作品がかつてあっただろうか?という、やはり日本人向け日本(を舞台設定とした)アニメーション。
ゴーストではなく"霊魂"といった各国の持つる"霊"に対する微妙な差異の精神。お盆の祭事やお墓に対する会話での表現の仕方でよく表れていると思います。

惜しかったのはストップモーションアニメであることの世界観や展開のミニマムさ。ここはヒトによって受け方や評価が分かれる所なんじゃないかと...
え、これで終わり?まだ物足りないよ。もっと冒険と戦いは?出番は??とストップモーションアニメどあることの限界を今まで見てきたストップモーションアニメで1番感じてしまう結果に...
かといって、"むかしばなし"として見るならそのミニマムさ(世界観の制限された矮小さ)も非常に収まりよく話として成り立ってはいる。ストップモーションであることの弊害もテーマ・ジャンルとしての完成度としての成立具合も清濁合わさった捉え方の違いができる程には一概に良い/悪いは言い切ることのできない裏表合わさったやはり"味"のある作品。