140字プロレス鶴見辰吾ジラ

クレヨンしんちゃん 爆睡!ユメミーワールド大突撃の140字プロレス鶴見辰吾ジラのレビュー・感想・評価

3.8
GW映画7番勝負第6戦。

夢の中では何でもあり
夢見たもん勝ち

去年から再びクレヨンしんちゃんの劇中版は勝負をかけてこれるもいうのが認識され、今年は夢の世界を舞台にしんのすけ一同大活躍という内容です。

大人になってからしんちゃんを見るとギャグのキレ味に深みが出ますね。
むしろ今作はシリアスになっていても、中途半端な場面でもとにかくギャグを打ち込んできます。そして少なくともフフッとさせれてしまうのだから儲け物です。

前作が父親をメインにして、今作は母親愛です。終盤への加速力は十分で、さらに友情を絡めてブーストするのだから心が動かないわけないです。さらに夢の世界ゆえの荒唐無稽が許されるフィールドの勝負なためエグいネタも打ち込んできます。
ヒロシの悪夢のエグさには見ていて口が開いてしまいました。
夢なのでカーチェイスもいいですね。巨大化したひまわりをメインにした擬似カーチェイスですが、ヤンキーやら何やらをひまわりが吹き飛ばして、轢き潰すわけですからテンション上がります。

劇場版ゆえの勝負どころに”死”をエッセンスと加え、それを乗り越えるために友情であり、そして母親愛があるという落としどころも良かったです。

正直、子供向けとしては大人よりの攻め方ゆえメッセージ性に反応しきれるかという疑念はありますが、しんちゃん劇場版といてのブランディングはうまくいっていると感じます。

初めて、とにかく明るい安村を面白いと思えました。
これはナイス演出でした。