クリストファー・ノーラン監督語るところの「ゴーグル要らずのVR体験」を体感する為に、IMAXシアターほぼ最前列のど真ん中を確保。(本当は70㎜フィルム上映で観たいのですが、ここ日本では無理…)
初っ端の銃声音を合図に戦場へ放り込まれる感覚や臨場感は確かに存在しました。時間軸の見せ方も確かにノーラン監督の十八番として機能していました。ハンス・ジマーの音楽も終始鳴り響き続け、緊迫感・緊張感を確かに増幅させていました。
しかし、うーん…。前評判の高さと自分自身の期待値の高さでハードルが少々上げ過ぎたのかもしれません…。
CG嫌いの実写主義のノーラン監督の拘りが今作では仇になってしまってるような気がしました。(特にドッグファイトの場面)
戦場のリアルさを体験させるのだったら、お得意の時間軸操作も今回は封印してストレートにしても良かったのでは…?
とはいえ上映時間の短さを含めノーラン監督の新機軸を垣間見せた、言ってみれば実験的な作品なのかもしれません。