Tom2022

ぼくは明日、昨日のきみとデートするのTom2022のネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

愛情豊かだけど、とても切ない恋愛ファンタジー映画でした。2人の気持ちを考えると涙が溢れ出して止まらなくなりました。また、京都の街並みや、そこを走る小さな電車(叡電)もとてもいい雰囲気です。

美大に通う高寿は、叡電の中で見かけた愛美に一目ぼれして、勇気を振り絞り声を掛けます。そこから、高寿と愛美は付き合い始めて、初めてのデート、初めて手をつなぎ、たくさんの初めてを重ねてゆき、幸せな日々を過ごしていきます。しかしながら、愛美は、そんな幸せの瞬間になぜか涙ぐんでいました。

こういう恋のこういう始まり方いいですね😄。これから、2人の物語が始まって行くんだなとワクワクします。だんだんと仲が良くなっていく姿を見ていると恋愛っていいもんだよなあと思います。この2人の愛情が画面から溢れ出る感じで、話をとっても盛り上げてくれます。

しかしながら、相手と一緒に過ごした時間やその思い出を共有できないっていうのは、とても切なくて寂しいですね。昨日、一緒にしたことを相手と話しても、相手はまだ経験していないので伝わりません。これは、とでも切ないだろうし、胸にぐぐっと来ました😢。

この愛美から見た逆時間のストーリーが涙を誘いますね。高寿にとっての初めてが、愛美にとっては最後になるんですね。例えば、高寿にとって初めて手をつなぐのは、愛美にとっては最後に手を繋ぐことになってしまいます。

特に、冒頭に叡電の駅で「また、会えるかな?」と言う高寿に、「また、会えるよ」と答える彼女にとっては、実は「もう、会えない」最後の瞬間なんですね。その気持ちを考えるととても涙が出ました😭。

久しぶりに涙が溢れる映画でした。この映画は、愛美の視点で考えながら、もう一度見てみたいなと思います。より愛美に感情移入してさらに泣いちゃうだろうなと思います。それと、この監督さんの他の映画も見たくなりました。
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